鼻中隔延長術のデメリットとして、鼻づまり・鼻閉状態が起こり得ます。
この原因と回避方法をまとめています。
手術の前にお問い合わせください。
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鼻づまり・鼻閉状態とは?
鼻の先端が上を向いていたり、正面からでも鼻の穴が見えていたり、だんご鼻・鼻先が短いなど、鼻の向きや先端の形状に悩んでいる方の強い味方となる、鼻中隔延長術。鼻中隔延長術の主な施術内容は、両方の鼻の穴の間・鼻中隔を切開して、軟骨を鼻の先端に埋め込み、鼻先の向きや高さを調整します。
優秀な手術で、多くの方の支持を得ていますが、当然デメリットもあるのです。それが術後に起こるトラブルの中でも最も確率が高いと言われる「鼻づまり・鼻閉状態」です。
鼻中隔延長術が終わってから最低でも一週間はギプスをしていますが、問題はギプスを除去したあとに発生する腫れやむくみ。
この腫れによって、実際より鼻が大きく見えたり、高く見えたりすることもありますが、特につらいのが鼻づまり。鼻炎が発症するときと同じく、腫れやむくみが気道を圧迫するため、鼻づまりが生じてしまうのです。
この腫れが非常に厄介な点は、完全に腫れが引くまで約4~6か月かかること。施術の失敗なのかどうか判断がつきにくいので、困ってしまいます。
また、鼻中隔延長術を失敗していなくても、鼻の先端に軟骨を入れるという鼻中隔延長術の特徴上、気道が圧迫されて息がしづらくなったり、鼻づまりの原因となりやすいです。
延長しすぎないこと!
鼻中隔延長術のデメリットとして、気道を圧迫しやすい、また術後の腫れによって鼻づまりや鼻閉状態を発症してしまう、という点を述べてきましたが、鼻中隔延長術を受けた際にこれらデメリットの現象を起こさないようにするにはどうしたら良いのでしょうか。
一番の対策としては、「延長しすぎないこと」が挙げられます。
延長手術を求めて来院される方の多くの「鼻を高くしたい」という希望を持つ方は、往々にして医師から見れば「あげ過ぎ」を希望されていることが非常に多いです。
そのため、最初の半年は満足していても、一年後にはもうちょっと低くして欲しいと再手術を希望される方も多いです。
こんな鼻がいい、と夢想している一般人よりも、何年も、何十年も美容整形術・鼻中隔延長術に携わっているプロの医師の方が、顔のバランスという観点で優れた提案を行ってくれるはず。こんな高さにまでしたい、と思うことも自由ですし、希望を余すことなく伝えるのは、満足の行く施術となるに違いありません。
しかし、医師が判断した意見もきちんと判断材料に取り入れて吟味すべきです。
延長しすぎた高さの場合、当然ながら気道が狭くなるため、圧迫して鼻づまりを生み出しやすくなります。バランスを考えて、そして鼻閉感のない鼻へと近付きましょう。
万が一の際は、鼻閉状態の修正も可能
鼻中隔延長術のデメリットと言える鼻閉状態ですが、鼻中隔延長術を失敗した際、修正も可能なので安心してください。
主な対処法は、「再施術を受けること」、そして「ほかの施術を受けること」、このふたつです。
最初に再施術から見ていきましょう。
最施術の場合、鼻中隔延長術を受けた問題のある部位をもう一度切開して、移植した軟骨の修正を行うのが主な施術内容となります。
次に「ほかの施術を受ける方法」とは、鼻中隔延長術を失敗した上から、プロテーゼを使ってほかの施術で修正することを指します。
注意しておきたい点としては、どちらの施術方法を選んでも、何度も行うと部位が壊死する可能性が高いため、再施術を希望する場合は、よく検討した上で決定しなければなりません。失敗による再施術や返金に関しても、整形外科・クリニックによっても差があるため、施術前やカウンセリングの際に同意書や書面を記入する場面では、補償内容によく目を通しておくことが大切です。
分からない場所は必ず医師に聞いておきましょう。
また、移植した軟骨が、自分の軟骨と癒着を起こしてしまうと修正が困難になるため、2~3週間以内に再施術を行ったほうが良いとされています。違和感を覚えたらすぐに相談に訪れるようにしましょう。
鼻中隔延長術で鼻閉状態になった体験談から考察できること
鼻中隔延長術の手術後の体験談としては、やはり鼻閉状態・鼻づまりがひどいという方は多く観られます。
ある方は、先天性の口唇口蓋裂のために鼻中隔が曲がっていて、もともと右鼻の息のしづらさがあったようです。
鼻の通りをよくするため、そして形を整えるために鼻中隔延長術を受けたところ、ちょうど一週間後あたりで、今まで普通に息ができていた左鼻も全く息が通らなくなり、完全に口呼吸になって、喉が痛いとの事例があります。
この方は、抜糸をしてギプスが取れて2〜3日後には少し腫れが引いたようですが、それに安心せず何かトラブルがあればすぐに医師に相談に行きたいところ。
また、鼻中隔延長術のあとは、やはり鼻閉感から鼻呼吸が出来ないことと、血が混じった鼻水に驚いたとのこと。術後の夜は口呼吸で寝ることとなるため、口の中が乾きすぎて夜中起きてしまうといったデメリット・トラブルもあります。
また、術後の二週間ほどは鼻水が止まらなかったり、匂いを感じにくかったり、鼻息で押し出すほど強く吸い込まないと空気が吸えなかったり、また腫れはギプスを除去して4日は瞼や目の下、鼻や上唇の裏まで腫れていたりと、ハードなダウンタイムは鼻中隔延長術のデメリットと言えるでしょう。
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理想な鼻筋・鼻の形を創造してくれる鼻中隔延長術ですが、デメリットも多く、医師選びはきちんと行わないと後悔することになります。
専門的なクリニックでは毎日行われている施術方法ですが、まだ対応している医師が限られているのも問題のひとつ。
医師選びのコツとしては、当然ですが施術経験が豊富で、少し高額であっても高い実績を持つ医師を選ぶことが大切です。
鼻中隔延長術は、全身麻酔を施して行う手術であるため、そういった高度な医療設備を持ち、麻酔専門の医師が常駐するクリニックを探しましょう。
また、入念なカウンセリングを行ってくれるかどうか、も非常に大事です。
特にスタッフではなく、医師本人が積極的に行ってくれるクリニックが良いです。医師本人が相談に乗ってくれて施術内容を説明して、そして手術からアフターケアまで取り組んでくれる、そんな医師の方が安心して任せることができるはず。
そして、経験豊富な医師と条件が重なる部分ではありますが、トータル的な観点でメリット・デメリット、施術内容を説明・提案してくれる医師を探しましょう。
大切なお顔を任せるのですから、無理な延長にストップをかけてくれたり、適切だけれども術後の痛みが尋常ではないからやめておこう、など患者の親身になって相談に応じてくれる医師を、慎重に選びましょう。