鼻中隔延長術や鼻尖縮小の失敗例、軟骨の吸収【症例ブログから集計済】

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鼻中隔延長術や鼻尖縮小の失敗例として報告されている、軟骨が吸収されてしまう事実を考察してみます。
使用する軟骨3種類の吸収されてしまうリスクについて分析しています。

鼻中隔延長術の失敗例、軟骨が吸収される【3種類軟骨別の考察】

豚の軟骨(PRC法)は吸収されやすい

鼻中隔延長手術の失敗例の一つに、PRC法があります。これは鼻中隔を高くするために豚の軟骨を使った手術方法です。自分の耳介軟骨や肋軟骨を使って、鼻を高くする方法に比べて鼻中隔延長術は金額が安いのが特徴です。鼻中隔延長手術は自家組織を使うと60万以上しますが、豚の軟骨だと40万円ぐらいですみます。

また手術時間も短くて済むうえに、傷がつくのは一か所だけで済むという利点があります。しかし、鼻中隔延長術が失敗に終わることがあります。移植した軟骨がずれてしまったり、浮き出てしまう失敗などがあります。また自分の組織ではないのでアレルギーが起きることもあります。鼻の変形や左右どちらかに鼻が曲がることもあります。軟骨の量が多すぎて鼻の穴をふさぎ、空気が通る量が減り鼻詰まりを起こすことがあります。

また軟骨が大きすぎて、皮膚を引っ張り皮膚が浮き出てしまったり破けてしまったりすることもあります。その場合軟骨を切除したり、多い分を削ったりする必要が生じます。しかし軟骨が癒着してしまうことがあり、除去するのに大変な手間がかかることがあります。

特に豚の軟骨は年月が経つと、吸収されてしまうことがあり、鼻の変形が起きることがあります。

豚軟骨の吸収確率を集計してみた

豚軟骨やPDSプレートなどの場合には、吸収される確率が高いため、できる限りの最終手段ということで治療をお勧めしております。確かに豚軟骨は入手しやすく、費用も低価格に抑えることができます。

ただし、長期的な目線で治療を考えると、あまりよろしくありません。
当相談所でも、豚軟骨を使用した鼻中隔延長術を受けられた方の統計を取っておりますが、集計した10症例中、5例で軟骨が吸収されてしまったという報告がありました。

鼻尖縮小3D・耳介軟骨移植や鼻中隔軟骨でも軟骨は吸収される

豚の軟骨(PRC法)以外の方法でも軟骨は吸収されてしまうのでしょうか?他の手術方法としては、耳介軟骨や鼻中隔軟骨を使う方法があります。

特に鼻にプロテーゼ(人口シリコン)を入れるのに抵抗がある人は軟骨の移植が検討されます。軟骨は柔らかいために鼻に入れやすく良くなじむので長い間利用されてきました。特に肋軟骨はたくさんあるために、少々多めに採取しても体に影響がないことから、鼻中隔延長術ではよく使われています。

しかし、肋軟骨は硬いために鼻に入れにくい上に、たくさん取ると胸のところに傷が残ってしまいます。そこで耳介軟骨が使われるようになってきました。耳介軟骨は肋軟骨より柔らかいので、鼻中隔延長術に向いています。しかし耳介軟骨は取れる量に限界があるので鼻に入れるのに軟骨だけでは十分採取できないことがあります。

さらに軟骨は鼻の組織になじみやすいので、吸収率が高くなることがあります。豚の軟骨同様、耳介軟骨や鼻中隔軟骨でも吸収され変形が起きるリスクがあります。また患者から採取した軟骨が小さめで、鼻の中で完全に固定できないときは保存軟骨を使うこともあります。この軟骨も他の骨同様に吸収されてしまうことがあります。

吸収を避ける成功のコツはあるか?

豚の軟骨、耳介軟骨、肋軟骨、そして保存軟骨と、どの軟骨を使っても鼻中隔延長術後に吸収が起きてしまい、失敗に終わってしまうことがあります。何年たったら吸収されてしまうのかというのは個人差があるために、一概には言えません。鼻中隔延長術で入れた軟骨が半永久的に持つ人もいますが、確実とは言えないということを知っておく必要があります。

鼻中隔延長術の軟骨吸収をさける成功のコツ

必ず避けてほしいこととお勧めの手術方法

また吸収を避けるために手術方法を工夫することで対処する方法もあります。たとえば移植した軟骨は、どこかの組織に固定されて定着しなければ、栄養が行き届かずにやがて軟骨が組織に吸収されてしまいます。そこで鼻翼軟骨や鼻柱軟骨に固定して移植することで軟骨の吸収を防ぐことができます。

また保存軟骨を使うときは、本人の軟骨と併用したり何枚か重ねることで強度を増して、軟骨の吸収を防ぐこともあります。また軟骨を移植するときは、軟骨の下部にある皮下組織はできるだけ取り除くのが一般的です。

これは軟骨を挿入した時に組織の血行回復が妨げられないようにするためです。しかし軟骨膜に限ってはこれをはがさないようにするのがコツです。軟骨膜がない軟骨は吸収が進むのが早くて、最終的には平均して1/3が吸収されてしまうというデータがあります。

この多くが、軟骨1枚での鼻中隔延長術を行った結果です。軟骨の強度を弱くしてしまうので軟骨が曲がりやすかったりもします。注意してください。

軟骨が吸収されてしまった方の体験談

【体験談①】

豚の軟骨によるPRC法を行いました。それは耳介軟骨や肋軟骨、鼻中隔軟骨などの自家組織の移植に比べて費用が安かったからです。手術の時間も他の手術に比べて短く済むし、体に傷を付けなくていいので痛みも少ない、ダウンタイムも少ないと聞いたからです。しかし、残念なことにたった半年で軟骨が吸収されてしまいました。鼻も以前より低くなってしまいました。すごくがっかりです。もう二度と手術はしたくないのですが、このまま放置しておくわけにもいかないので再手術を検討しています。耳介軟骨とプロテーゼの併用なら、万一軟骨が吸収されても大きな変化は起きないといわれたので今それを検討しています。

【体験談②】

軟骨が吸収されて、鼻の頭がへこんでしまいました。鼻の中で感染症が起きて膿もたまってしまった。何度も訴えたけどなかなか再手術してくれませんでした。やっと手術から半年後に再手術してもらい膿は改善されましたが、鼻の形はへこんだままです。そこで他のクリニックに行き、3か月かけて修正手術を受けました。1回では戻らず何回か受けました。かなりの費用がかかったのと精神的ダメージが大きくて立ち直るのに時間がかかりました。技術力のある医師の元で手術をうけるべきです。

まとめと医師選びのポイント

鼻中隔延長手術を受けて失敗してしまった場合には、まずは手術をした医師のところにもう一度行き相談する必要があります。医師によって対処の仕方は違うかもしれませんが場合によっては無料で再手術をしてくれることもあります。

また担当医師が取り合ってくれず、泣き寝入りの場合には当相談所の名医紹介で修正方法を相談する方法もあります。鼻中隔延長術の手術で軟骨を使う場合は自分の組織を使うために、異物感が少なくアレルギーも置きにくいのが利点です。

しかし、手術には失敗もつきものです。鼻中隔延長術は高度な技術のために熟練した医師の元で手術を受ける必要があります。医師の選択や手術の決断は慎重にするべきです。医師を選ぶ時は容易に手術を進める医師は避けた方がよいです。じっくりカウンセリングを重ね、信頼できる医師のところで手術を受ける方がよいでしょう。

できれば金額や手術の方法を見積もりしてもらって、2~3か所の医師の元で話を聞いてから鼻中隔延長術を受けるかどうか決めた方がよいです。万一鼻中隔延長術が失敗すると、鼻詰まりが起こったり、鼻の変形がおきるなど健康や美容に悪影響が起きることがあります。手術の決断はメリット、デメリット両方を考えて決めた方がよいです。

鼻中隔延長術
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